4 『おはよー』 『おはー』 『チーッス』 「あ、蓮ちゃんおはー☆」 『『おはよー』』 朝、蓮と探が教室へ入ると心が挨拶してきた。それに伴い、周りも一緒に挨拶してくる。 「ひっ…おは、ようござい…ま、す」 怯えながらもとりあえず挨拶をすると、周りは意外そうな嬉しそうな顔をした。不思議に思いながらも席につくと、心が嬉しそうに近づいて来る。 「ねーねー蓮ちゃーん。メイド服作るためにサイズ計んなきゃいけないんだけどさ、どうする?俺たちが計るのは嫌でしょ?でも計んなきゃいけないんだよねー。あ、どうせなら市川君と一緒に計って貰ってもいいけど」 「…え?サ、イズ?」 「そうそう。適当に作る訳にもいかないしー。てかさ、蓮ちゃん俺と友達になって下さい!!俺友達少なくてさー。ね、俺のこと心ちゃんってよんでいいからさっ」 「ぁ、の…」 怯える暇も与えないマシンガントーク。なぜか友達になろうと話が変わってきていることに、戸惑いを隠せない蓮。完全に心のペースにハマってしまっている。すると周りから、 『お前約束忘れたのかよ』 という声があがった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |