３
(ぇ…えﾞぇえー!？僕何もいってないのにっ)
いつの間にか決定してしまった、メイドのコスプレ。だが蓮がいい返せるはずもなく、仕方なくやることになってしまった。そのため蓮はその時間が終わるまでずっと放心状態だったとか…。
◆
「いただきます」
「…いただきます」
その日の夕食。いつものように探とご飯を食べ始めた蓮。ちなみに今日は冷やしうどんだ。ズルズルと音をたてながら食べていく中、蓮は勇気を出して探にあることを聞いてみることにした。
「ぁ、の…市川君、は何のコスプレ、するん？」
「ん？…何だっけ？」
そういって探は考え始めてしまった。それもそのはず、あの時間はずっと寝ていたため自分が何をやるか知らないのだ。
「えっと…分からへんやったら…」
「うん、分かんない。明日聞いてみる」
(は、はっきりゆうた…)
答えるのが面倒臭くなったのか、それだけいうとまた食べ始める。そんな探を見て、マイペースな人だなぁ…なんてことを考えながら、蓮も食べ始めるのだった。
「あ、明日の昼はサンドイッチが食べたい」
「あ、うん」
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