2 いきなり声をかけられ、ビックリしていると心がさらに続けてくる。 「いいかな?」 (え…何のこっちゃ?) 話をまったく聞いてなかった蓮は、何のことか分からずにいた。だがそれ以前に周りの視線が痛い。みんなが蓮のことを見ているのだ。 「だぁから、メイドのコスプレ!西園寺君は絶対似合うと思うんだよね。あ、西園寺君って長いからさ、蓮ちゃんって呼んでいい?それとも女の子みたいでいや?」 「ぅ、あ…?」 蓮が返事に戸惑っていると、心が近寄ってきて話し始めた。いつもなら怖くて泣き叫ぶとこだが、あまりに凄いマシンガントークに押され、何もいえずにいる。 「ま、いっか。それでさ、どう?やってくれる?クラス全員やって欲しいっていってるんだよね。あ、もちろん蓮ちゃんだけじゃなくてみんなコスプレするんだけどさ。 そうそう聞いてよ、俺はセーラー服になっちゃった☆ウィッグつけて女装ー。で?やってくれるよね。絶対似合うもん!」 「え…あのっ…」 「ん?やってくれるの?ありがとー!よーしこれでみんな決定したね。次はメニュー決めまーす。さぁどんどん意見出しちゃって」 [*前へ][次へ#] [戻る] |