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蓮は涙を流しながら探を見つめた。探は蓮の言葉を聞いてただうん、というだけ。それが、蓮にはよく分からないのだ。


(う…ん?どないな…?)


ただ頷いて聞いているのか、肯定してくれているのか。よく分からず、蓮はただ探を見つめた。

…と、今度は探が顔を逸らした。蓮の潤んだ瞳に見つめられることに耐えきれなくなったのだ。だがそれは、蓮には拒絶にしか見えない。


「っ…ごめ…気持ち、悪いよねっ…ぅっ…め、わくごめ…っ」

「え、あ、違う」

「…ひっく…?」

「その…うん。同じ」


同じ。それは蓮と同じ気持ちだということを示す。簡略的だが、それが蓮にしっかり伝わり、さらに涙を流した。

……自分たちは両想いだ。探自身もやっと自分の気持ちに気づき、こうして頷いたのだ。


「っ探!!うぅーっ、好きぃ…」

「うん」

「ずっと、一緒っ…うくっ…」

「うん」

「大、好き!」

「…うん」


嬉しくて、嬉しくて堪らない。嬉し涙が止まらない。蓮は泣きながら探に抱きつき、探もしっかり受け止めた。

そうして2人は抱き合ったまま、しばらくそのままでいた…。





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