8 探を第一に考え、大切にする蓮。探と呼び捨てにする蓮。その全てが好きだといっているようなものだ。要はそれが気に食わない。だがいい返そうとしたら神に止められてしまった。それ以上はやめなさい、と。 結局そのまま何も出来ずに要は帰っていった…。 「あの…僕も帰ります。お休みなさーいっ」 「お休み。……はぁ、一途なんだから」 全くどこがいいか分からないわ…そう呟きながら紅も帰る支度を始めたのだった。 そして大会当日。 探はいち早く学園を出て行った。蓮はそれを見送り、クラスへ向かう。今日は学校は休みなため人がそんなにおらず、無事たどり着くことができた。 「っ…おは、おはよ…ぅ」 「あーおっはよー蓮ちゃん!よし、全員揃ったね。じゃまずは応援の練習な。その後誰も車を用意してくれなかったので、電車で移動しまーす」 『『げぇえー』』 集まった人数は10人ほど。その人たちで応援練習が始まった。…といっても簡単な声かけの練習なのだが。 [*前へ][次へ#] [戻る] |