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それは要だけじゃないと分かっていても、気に障るのだ。恐らく蓮はこの学園で一番可愛いだろう。メイド姿で泣かれたときはヤバかった、なんて思ってしまうくらいだ。
かくいう要もこの学園で一番かっこいい。しいていうなら、お似合いのカップルといったとこだろう。だが、
(チッ…むかつく)
神は触れることが出来るようになってる。それにあんなのっぺりとした探も触っていた。なのに自分は…。
──ぐうぅぅ
「ぅあっ!?///」
そこまで考え、さらに思考を深い闇へ落としたとき。可愛らしい音が聞こえ、そちらを振り向いてククッと要は笑った。
顔を真っ赤にした、蓮のお腹の音らしい。
「俺らのクラス連れてくぞ」
「ひぇ…っ、」
「あ゙ぁ?文句あんのかよ」
「…要」
そこはホストクラブをやりながら料理も出してる。とはいっても要たち何も関わってないのだが。
蓮の怯えようにイライラしながらも、要は自分のクラスへと足を向けた。…ここまで拒絶されると、逆にどんな手を使ってでも欲しくなる、そんなことを思いながら。
(それにしても…あーむかつく)
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