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エクステを使って髪をロングにし、少しだがメイクもしてある。そして悩んだという靴下はルーズ。ケバすぎない、今時の女子高生といってもいいだろう。


「ね、蓮ちゃん俺どう?きゃわいい?ってゆーかースカートすーすーするーみたいなー?」

「ぇ、あ、かわええよ。女の子みたい」

「まじ?ありがとーみたいなー」


この2人が並ぶと、もうそこだけ違う世界になってしまう。まぁもちろん蓮の方が上なのだが。それでも男子校に女子が紛れ込んだといってもおかしくないほどだ。

この試着会、本当にやっておいてよかったと思わせる。蓮が免疫をつけるだけでなく、クラスの人が免疫をつけるという意味も含まれたのだから。それに本人は気付いていないが、心とも喋るようになった。


「んじゃみんな着替えたよねー?そしたら次は接客の練習します。いくつかのグループに分かれて順番にやってくから」

(っ…接客…女の子やったらええんに…)


さて、次は本番に備えての練習だ。お客さんの誘導の仕方、料理の出し方、メニューの確認などこなしていく。みんながその練習をし、いよいよ蓮のいるグループの番になった。



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