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会計を終え、再び車にのり、学園に戻った。そしてはいさよなら。…と、紅はそれまでのつもりだったのだが、蓮はそうはさせてくれなかった。


「んしょ、ふんっ!!」

――シーン…

「んん…、ん…!」


なんと、お米が重くて持ち上がらないのだ。


「あーもー今度からは考えて買いに行きなさいよ?」

「うぅ、何から何までおおきにぃ…」

「いいわよ、乗りかかった船ってやつね」


何だかんだいっても優しい紅は、部屋まで荷物を持って行くことにした。食材ぎっしりの袋をヒィヒィ言いながら、持ってくる蓮を紅は部屋の前で眺める。


「あーあ、可愛いから期待してたんだけどな。これじゃ男に慣れるので精一杯か」

「はぁっ、何ぞいい、ました?」

「別に。じゃあ私は戻るわ。あ、明日はもう来ないこと!!いいね?」

「う…はい。ほんまおおきに」


蓮がペコッと頭を下げると、紅は手をヒラヒラと振りながら去っていった。さて、と蓮はドアノブに手をかける。


―─ガチャン

「…あれ?開いてへん…いないんかな?」



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