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「こんにちはー!!」

「お、今日はやけに元気だね」

「へへっ、紅さんさすがっ」

(いやいや、見てたら分かるって)


放課後、保健室に入ってきた蓮は誰が見ても分かるほど機嫌がよかった。紅は珍しいものを見るように中へ招き、席を用意する。


「あんな、クラスの人がね、今まで堪忍ねって。僕のこと分かったよっていうてくれたんや!」

「へーそう。これまたいきなり…。でもよかったじゃん」

「うん!…まぁあの、まだ怖いけどね…」

「それは仕方ないよ。少しずつ慣れていけばいいから」

「はぁい」


ニコニコと本当に嬉しそうに話す姿に、紅はどこか母親のような気持ちが芽生えたのは、いうまでもない。


(あぁ、親ってこんな気持ちなのかしら…?我が息子が微笑ましいわ全く)







「〜♪…っと出来た!はよ帰ってけぇへんかなぁ…」


あれから少しして部屋へ戻り、上機嫌で料理を作っていた蓮。ほぼ完成してしまい、あとは探が帰ってくるのを待つだけだ。


(そういうたら…)

「…いつも何してんやろ…?」



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