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「ん…何これ?」


教室に入り、蓮はすぐに異変に気づいた。机の上に封筒が置かれていたのだ。恐々と中を開けてみると、そこには意外なことが書かれていた。


【今までごめんなさい】

それから、

【僕たちは味方だから何かあったら言ってね?西園寺君が大丈夫になるまで応援するから】


と。謝罪文に始まり、蓮のことを理解したということが書かれていた。文の最後には何人かの名前が署名のように。

読み終わった蓮はそっと顔をあげた。すぐに視界に入ったのが、教卓の前に集まっている人たち。その人たちは蓮が気付いたことに気付くと、みんなして頭を下げてきた。蓮のことを思い、声をかけずに謝ってきたのだ。


「ぇ、あ…へぁ?」

(ぼ、くに…頭下げとる、の?)


訳が分からない蓮は変な声をあげてしまった。というか、その人たちがこちらを見て頭を下げているだけで、十分怖がらせているようだ。それでも、手紙の意味は強く伝わってくる。


『…ん?お前ら何してんだ?授業始めるから席についてくれ』

『『はーい』』


そのときだ、まぁなんともタイミングよく先生が教室へ入ってきた。そのままみんなは席につき、いつも通りの授業が始まった。



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