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小さく頷いて泣き止んだ蓮と、それを見届けた探はご飯を食べるのを再開した。そのとき、いつも以上に気まずい空気になったのは…、いうまでもない。







――ザワザワ

次の日蓮が学校へ行くと、周りがざわつきだした。何人かがニヤニヤと見つめ、何かを囁いている。その原因はクラスに入るとすぐ分かった。


『おーいお前ら、"オカマ"が来たぜー?』

『まじかよ。アタシこわぁいぃ』


…そうふざけ始めたのだ。知らない間に昨日のことが学校中に広まったらしい。都合のいいことに、 "犯されそうになった" 部分を省いて。だが "私に" の部分だけでなく、ちゃんと違うことも伝わってはいる。

現に、『止めようよ。何かあったんだよ』と庇う人も出てきているのだから。


「ね、この際ちゃんといったら?」

「え…?」


違う、そうじゃない、意味があるんだ。蓮はいいたいけど怖くていえない気持ちを、必死に己の中に留めていた。…とき、いきなり探がそういってきた。この機会に自分の事を知っといてもらえ…と。



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あきゅろす。
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