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いきなり態度の変わった蓮について行けない紅は、ただ頷くことしかできないでいた。何をそんなに慌ててるの?そう紅が問いかけても、蓮は答えない。

……なぜなら、今の蓮の頭の中は夕食のことでいっぱいだからだ。


早くしないと探が帰ってきてしまう。下手したら食堂で食べることになってしまう、などそんな事しか考えていないのだ。さよなら、そういって蓮は走って出て行った。

副会長にお礼を言いなさいよ、という紅の言葉は…届かなかったようだ…。







「ふぁーっ、よかった。まだ帰ってきてへんや」


部屋に入って蓮は、ひとまず探がいないことに一息つく。そして着替えを済まし、料理をしている途中で、探が帰ってきた。


「あ、お、お帰、り」

「うん。お腹空いた」


どこの子供だといいたくなるような言葉。でも蓮は気にしてないようで後少しだと伝えた。すると探は、「先にお風呂入ってくる」といって、お風呂場へ向かった。


「はよ作らな」


探が上がったときには準備が出来てるように、そう思って素早く仕上げていく。そのおかげで30分後、探が出てきたときには机の上に全て並べられている状態だった。



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