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「…あれ?もしかして食べちゃダメだった?」

「ぃゃ…ええ、けど」


探は蓮の驚いた声を、ご飯を食べられた、と思ったらしい。それはないと伝えると、またもぐもぐと食べ始めた。蓮はその様子をただただじっとみつめる。するとその視線に気付いた探がこういってきた。


「…?あ、美味い、よ」

「へっ?ぁ…ぉ、おおきに///」

「うん」


まさかそんな事をいわれるなんて思ってもみなかった蓮は、顔を真っ赤にしてそそくさと部屋に入っていってしまう。胸が、いつもとは違う鼓動を奏でている。


「お、おかしいよ…こないなのっ」


なぜ照れなければいけないのか、なぜドキドキしなければいけないのか分からない。布団に潜って悩んでいると、部屋をノックする音が聞こえてきた。


「なっ、何!?」

「ごちそうさま。朝もよろしく。お休み」

「……え、え?朝もって…えぇっ!?」


そんな事いわれるなんて、思ってもみなかった。探はいうだけいって部屋に戻ってしまったようで、蓮の驚きの声に返事は返ってこない。

全てが初めてで、今までに感じたことの無い気持ちがいっぱいで。蓮は頭を混乱させたまま眠りについた…。




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