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「ホンマですか!?ぜひお願いしますっ!…あ、でもかばん教室や…」

――シュン…


是非と喜んだはいいのだが、よく考えれば財布の入ったかばんは教室だ。蓮は助けを求めるように紅を見つめた。
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「うっ…わーったわよ、後で一緒に行ってやるからそんな目でみないで!!」

「えへへ、紅さんおおきに」


小動物のようなくりくりした可愛らしい瞳で見つめられたら、誰だって断るに断りきないだろう。とりあえず、スーパーへ行く前に一緒に取りに行くことになった。







「ちょっ、もう少し離れて歩いてよ」

「せやかて…怖いんやもん」

「歩きにくいわっ」


…放課後、教室にかばんを取りに行く間も、車に乗るまでも蓮はずっと紅に引っ付いて歩いていた。怖い、というのは分かるがさすがに歩きにくく、少し鬱陶しそうに蓮を振り払う。

そしてさっさと先を歩いていってしまった。


「あぅー、置いていかへんで紅さんっ」

「早くしなさーい」

「っ…ひ、ひぅ…!」

「あんたね…」



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