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「やだっ…ひゃぁあっ、んんぅ…探っ、止めてぇん!!」

「…はっ、ん…っ」

「やぁぁっ…こわ、怖いっ…探、ひゃぁぁ…」


手を縛られるのも、耳を傾けてくれないのも、顔を見せてくれないのも、乱暴に自身を弄る手も…。全てが怖い。あのキスを受け入れてしまった自分に非があるのは分かっているのだが、少しでもいいから話を聞いて欲しいのだ。


「っおねが…止め、て……っ、んふぅっ…」

「はっ…な、んで…何でキスした?」

「はぁ…っていこ、出来のうて。ごめ、なさっ……ホンマに、堪忍してぇっ!」

「蓮は…俺のこと、どう思ってるの?」

――ドキン…ッ


探が物凄く悲しそうな顔をして聞いてくるので、蓮は不覚にも胸を高鳴らせてしまった。顔を赤くしながらいつもいっている言葉を、ゆっくりと気持ちを込めて伝える。


「す、き…。僕は、探が大好きや。毎日毎日…っ…思いが強なって…。言葉やったら表せ、へん…くらい」


ボロボロと涙が止まらない。だけど手を縛られてあられもない姿をしているのに、蓮の瞳は真っ直ぐ探をとらえていた。その瞳と告白に、今度は探が赤くなる番だ。



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