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だから嬉しい。その気持ちがもう表情に出まくりで、紅はごちそうさま、といって話を終わらせた。蓮はその意味が分からなく、頭を傾げている。


「あ、そんなことよりも私からいい報告があるわ」

「ほぇ?な、何やろか?」


いきなり神妙な面持ちになった紅。蓮が少し警戒しながら何か聞くと、「実はね…」なんていいながら左手を見せてきた。


「…え、ゆ、びわ…?」

「そう!実は婚約したのよー」

「えぇえええっ!?な…え、僕…え、嘘っ!?」


薬指にキラリと光る婚約指輪。てっきり独り身だと思っていたのに、急な婚約発表に蓮の頭はついていけないでいた。


「い、いつの間に?」

「つい最近よ。もうこれが趣味のあう人でさー」

「そ、そっか…おめでとうございます!」

「ありがとね。あんただけには報告しときたかったから」


趣味のあう人というのは、世にいう腐男子のことだ。偶然知り合ったというよりは蓮の幸せそうな姿を見て、少し人と付き合ってみようと思ったのがきっかけだ。

いるか分からなかったが、"腐" として趣味のあう人を探し…見つけてしまった。外見は男らしくかっこいいのに、中身は同じ男を見てハァハァしている人だ。

話が合いすぎてついにプロポーズというとこまでいった。


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あきゅろす。
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