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「嫌?」
「ううん!めちゃ嬉しいっ」
蓮自身、星とか見るのも好きだし、探が誘ってくれるならどこだって嬉しい。2人は早速中に入ることにした。
休日ともあり満席とはならずとも、中は混んでいた。2人は隠しもせず手を繋ぎ、空いている席へ座る。…といっても周りは蓮のことを女の子としか思ってないだろうが。
そして辺りは暗くなり、上映が始まった。2人は手を繋いだまま上を見上げる。無数に光る星たちに蓮はほぅ…と息を吐く。
『あちらに見えるのが冬の大三角形です』
「わ…綺麗。ね?探」
「……ぐぅ…」
「はぇ…!?」
開始5分。横にいる探に話しかければ、その人は気持ちよさそうに寝ていた。せっかく来たのに…と思いながら蓮は目線を上へ戻す。
解説と共に流れてゆく星は、穏やかな気持ちにさせてくれる。天の川を見たときは感動もあった。
「織り姫と彦星…。いつも一緒の僕たちは…幸せ、だな…」
「……うん、そうだね」
「っ!?/// お、起きてたん?」
「今」
「そ、そう…」
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