18
「探……」
何かを期待して名前を呼んでも、返ってくるのはいびきだけ。愛されてるという自信はある。でも探は何もいってくれないから心配になる。…だから、体を繋げることで大事にされてるって思うようになるのだ。
その行為も最近はない。お休みのキスだけで蓮は熱を持つのに、探はそうじゃないのか…?そんな思いが巡りに巡って、蓮はフラッと部屋へ入っていった。
『市川も喜ぶから』
心の手紙を思い出しながら紙袋を見つめる蓮。頭の中では今度は違う葛藤が続いており、時間は水のように流れていく。
「…で、も…恥ずかしいよ……こら」
探のためならとも思うが、このネコミミはある意味恥辱プレイだ。しかもその手紙にはこんなことも書いてあった。
【あらかじめ裸でつけて市川の前に出ること!】
つまり、身にまとうものはネコミミと尻尾だけということなのだ。しかも尻尾の先は細いバイブになっており、自分で解して入れなければならない。
「どないしよ…」
決まらない。だけど時間は止まらない。そして蓮は……ある行動に出た。
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