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どこに行ってもこの視線は絶えないのだろう。だが学園と違うのは女の子という所だ。…といっても蓮への声は男ものが多いのだが。
『うっわ可愛いー』
『男?女?』
『あのメガネの連れか?』
『ほしー』
『独り占め?まじズルい』
『つか私のが絶対可愛いしー』
だが中には女の声もある。その声に気づいた蓮たちは、とにかく場所を移動することにした。近くの喫茶店に入り、お茶をのみながら4人…いや蓮を抜いた3人で話を進める。
その間蓮は隅っこに座って成り行きを恐々と見ていた。
「じゃあさ、ゲーセンなんてどう?最近全然行ってなかったし俺クレーンめちゃうまいの!ほら、プリクラとかも撮れるしさー」
はっちゃけて遊ぶ派、心がこんな提案をしてきた。
「は?却下だ」
うるさい所が大嫌い要は否定。
「そうですね。そんな所へ行くなんて考えられません」
まじめな神も否定してきた。心は2人に拒否され、蓮に意見を求める。
「あ、と…わか、らん」
正直探がいなきゃどこも全部同じだと思っている蓮。結局心の意見は通らなかった。じゃあどうするのかと再び悩めば、今度は要が、見たい映画があるといい出した。
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