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「あんた…いきなりどうしたの!?」
「べ、つに…暇やったんやから」
「でもアイツよ?いいわけ?」
「ぅっ…でも他にも人、おるし…」
それに、何だかんだいってせっかく出来た友達…先輩なのだ。少しずつでも慣れていって、普通に喋れるようになりたいと常日頃思っていた。
それがたまたま今回行動に移っただけなのだ。紅はまた、成長したわね…と感激していた。
◆
「あ、のね探」
「……ん?」
部屋に戻ってきて探と一緒に夕飯を食べていた蓮は、先ほどのことを話すために箸をおいた。探も箸は止めずとも、蓮を見る。
「こ、んどの土曜日…空いてる?」
「…ごめん部活」
「そ、そっか…。遊びに行こうと思う…んやけど」
「………誰と?」
少し探の口調が変わった。キツくなったそれに少したじろぎながらもあの3人と行くことを伝えると、探はこういってきた。
「…副会長も一緒?」
「うん」
「なら、大丈夫」
つまり、行ってもいいと。しまいには楽しんで来てねといってお休みのキスをし、部屋に入っていってしまった。
複雑な気持ち。蓮としては正直止めて欲しかったとこもあるのだ。自分がいないのに他の男と遊ぶな、と。
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