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「ふざけんなよ…」

「ごめんごめんっ…あはは」

「ふはっ…ふふ」

「お、お前…犯されてぇのか、ああ?」

「ふひゃっ!?…ゃ、堪忍っ…」


笑っている途中だったので変な声が出てしまったが、それどころではない。

要を怒らしてしまったと蓮は怯え始めた。ただ、別にそこまで怒っていた訳ではないので、少し戸惑ってしまう。…内心蓮の笑顔が間近で見れてよかったと思っていた位だから。


「…分かればいい」


むす、とふてくされたようにいう要がなんだかおかしくて、蓮はまたクスッと笑った。…そして、蓮の口から意外な言葉が飛び出した。


「……土曜日、暇……ゃ」

「へ?」
「は?」


紅の白衣をちょっとだけ握って、俯いたまま小さな声でいわれたお誘い。2人とも驚きで固まってしまっている。


(ヤベ…にやけそう)

蓮からの初のお誘い。嬉しくて嬉しくて、いつもの調子が戻せないままもう一度デートに誘うと、


「で、も…心ちゃんと、森田先輩も…ご一緒、で」


という条件つきだった。2人きりでないことに文句はあるが、それでも要は了承した。詳しいことはまた伝えるといって保健室を出て行く要の足取りは、とても軽かったらしい。



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