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「うぅ…紅さん、僕どうしたら…」
「えぇー…じゃあ古畑と遊んでみたら?怖くはないでしょ?」
「え…えー?…うん?」
問われれば、正直に答えることが出来ない。一回ムリヤリやられているので、2人きりになるにはまだ時間はたってないのだ。
でも、紅のいうとおりかもしれない。少し他の人と遊んでみるのも…、と少しずつだが蓮の気持ちに変化が訪れていた。
「ほな紅さんも行こっ?」
「私にそんな暇ないわよ」
「うぅ…ケチー」
「…なら俺がついていってやる」
「っ…ひぃ!!」
「毎度の反応だな」
いつの間にか後ろに立っていた要。蓮は肩をビクつかせて紅の後ろへ隠れ、怯えたように要を見た。
要は妖しい顔つきで蓮を見、デートをしようといい出した。もちろんこんな危ない人となんか行くわけがない。だから蓮が断ると、意外にも要はあっさりと引き下がった。
「珍しいこともあるのね…」
「は?俺を何だと思ってんだ」
「「俺様変態男」」
紅と蓮の声がかぶった。とくに合わせていたわけでもないので、それがおかしくて笑ってしまう。
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