[携帯モード] [URL送信]
マンネリ
「べっにさん」

「何よ」

「…つまらへん…」

「はい?なぜ私にいう…」


蓮はいつものように保健室へ遊びに来ていた。あのストーカー事件以来何事もなく、毎日平和な日々を過ごしていた。

だが蓮のいったつまらないは、そういう刺激が欲しいとかそういう訳ではない。


最近探は帰ってくるとやることだけやって寝てしまうのだ。お昼も休み時間もひたすら寝ているだけで、相手にしてくれない。冬の選抜に向けて練習が厳しいらしく、仕方ないとも思うのだがやはり寂しいのだ。

そんなやりきれない思いを晴らすために、紅の所へ来ていた。


「たまには違う人と遊んでみたら?」

「ちゃう人…?」

「そ。古畑とかあいつらとか」

「いやや…、怖いもん」

「あんたねぇ…」


そんなに一人に執着してたらしつこいっていわれるよ。こう紅がいってきた。ただ他の人にも目を向けて欲しいという思いでいったのだが、それは予想以上に蓮に打撃を与えてしまったようだ。


「…ゃ、やだっ。嫌われとうないーっ!!」

「え、や、ごめん。いい過ぎだったわ。嫌われないから、ね」



[次へ#]

1/25ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!