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そう、全ては幸が考えたシナリオだった。ストーカー行為は全て親衛隊のせいにし、探を消すようし向ける。そこへ蓮が来て、本当はそのときに圭が助けに入る予定だったのだが…予定外なことが起きた。

……蓮が、殴られてしまった。

これは計算に入ってなかったため、本人も動揺してしまったのだ。そしてもう一つの誤算、ストーカーが誰か分かるような電話をしてしまったこと。完全に言い逃れができない。


それから神が、みんなを処罰するために連れて行こうとした。だが蓮が、それを引き止める。…これは自分の問題だから、と。


「す、ぐる……」

「ん?」

「手、握ってても、ええ?」

「……うん」


ぎゅっと探の手を握り締め、蓮はまず親衛隊に向かって話し始めた。


「えと…その…っ、…好いてくれてる、んは嬉しいや…。で、も…人を傷つける、ような…んはいらへん」

『いや、俺たちは…』

「いらない、や。作って…ともいってない、し…困る。か、…解散、しておくんなはれっ」


目を見ることが出来ない。そんな怯えた中でもしっかりと言葉を紡ぎ出し、解散を告げた。本人からいわれてしまえば解散せざるおえなくなり、親衛隊は蓮に謝って解散となった。


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