１１
「…何で？」
「な、んでもっ…。迷惑、やろ…し」
「えー迷惑なんて思ってないし。つかこれは俺たちがやりたくてやってるわけだから、蓮ちゃんは気にしなくていーよ」
「でもっ…でも…」
「なにあんた、何かあった？…いってごらん？」
「紅、さ…っ。…朝、電話が…あった」
紅に抱き締められ、蓮は恐々と口を開いた。今日の朝あった電話。また無言電話かと思えば声が、したのだ。
『誰かに話したら…ただじゃおかないよ』
それを聞いたときは背筋が凍るほどだった。もしかしたらどこかで聞かれてるんじゃないか、と。色々あったけどみんな大事な友達なのだ。何かあっては困ると思い、止めようといい出したのだ。
「そんなもので俺たちが諦めると思ったのか？」
「そうですね。それならなおさら誰かと行動しなければいけません」
「そうそう！とりあえず蓮ちゃんは市川から離れるなよ!？１人になるのは絶対危ないし。んで、何かあったらすぐ報告！些細なことでもいいからちゃんといってよ？溜めないでさ」
「っ…おお、きに…」
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