僕と君の親衛隊(本番なし) あの、蓮が襲われた事件以来特に変わったことはなかった。ただ要がよりしつこくなったこと以外は。 そして今、蓮は保健室に遊びに来ていた。 「紅さん…寂しないの?」 「は?何よ急に…」 「かて…好きな人おる気配、ないし…」 「うるさいわね。喧嘩売ってんの?」 「ち、ちゃいますっ!やからその怪しい薬、しまっておくんなはれー!!」 「はぁー全くもう。何だかんだで甘いんだから…」 紅が変な薬をしまいながら、ボソッと呟いた。それは蓮にも聞こえたようで、何が?と聞き返す。 「私もあんたも人に甘すぎるのよ」 「僕?そうなんかな…?」 「そうよ。結局あのワガママ会長と古畑って子、許したんでしょ?」 「ぁ…ああ、うん…」 蓮はあの話を紅にもしていた。包み隠さずその全てを。途中泣いてしまう場面もあったが、紅が何もいわずに聞いてくれたので、話を終えたときはとてもスッキリした顔をしていた。 「でも…探がいてくれた、から…///」 じゃなきゃ、どうなってたか分からなかったかも。そんなことをいう蓮に紅が甘すぎるのよっ!とツッコミを入れたところに彼が現れた。 [次へ#] [戻る] |