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今度はちゃんと、気持ちを込めて謝ってきた。そんな、人に謝る姿はみんな初めて見たため、神でさえ少なからず驚いてしまう。


「だがお前からは離れねぇ。昨日もいったようにお前…蓮が好きだ。こいつから絶対奪ってやる」

――ペロッ

「っ…ぃ、やっ!探ー…」

「……ん」


耳元で囁かれたと思ったら、最後に耳を舐められた。それに蓮は体をこわばらせ、探に助けを求めるように抱きつく。


「ちょっ、蓮ちゃんに何やってんだよー!奪うとかいってるけど蓮ちゃんは市川オンリーなの。俺たちが入る隙間なんか…ねーの!」

「どうだか。俺たちに簡単にヤられる位だ。そのうち隙でも出てくるんじゃねーの?」

「そ…ないなことないもん!っ…探、もう部屋、戻ろっ?」

「うん」


早くその場から立ち去りたかった蓮は、探を連れて出て行こうとした。心も要も止めようとしたが神に呼び止められ、何もいえずに見送る。だけど扉を閉める前、蓮がこちらを振り返った。


「…気持ち、は嬉しかった…や。やから…もうせんって約束、してくれたら…許し、ます」

「「蓮(ちゃん)…」」

「西園寺君…なんて優しいんでしょうか」

「はっ、せいぜいヤられないように気をつけるんだな」

「っ…も、行こっ!!」


せっかく許そうと思ったのに要にこんなことをいわれた蓮は、バン!と扉を閉めて出て行った。要もこれで結構キているのだ。最後は照れ隠しといったところだろう。

その後、無事蓮と探の仲は元通りになり、心との仲も元に戻った。

ただ話によると神のキレようは凄かったらしく、2人は謹慎一週間をくらったそうだ。





だけど蓮を狙ってるのは、要と心だけでなかった…。





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