24 正直にいえば、蓮にとって心のやったことは怖くても、そこまで頭に残っていなかったのだ。纏わりつく感覚、声、その全てが要のもので、思い出したくないことまで思い出してしまう。 「……蓮、待ってて」 「っえ…?」 「おい市川?!どこ行くんだよ。…まさかあいつのとこ、1人で行く気か?そんなのムチャだよ。下手に手出して退学にでもされたら…」 「でも、行く」 「ゃ…やったら!僕も行く…」 「怖くない?」 「怖、い。けど探が、おるっ」 探と一緒なら何だって平気だし、ちゃんとけじめをつけなければいけない。だから蓮も心も一緒に生徒会室行くことになった。……が、 「…あ、お腹空いた。先にご飯食べる」 「え…あ、うん」 「ちょ、市川ー!雰囲気台無しだしっ。何が腹減っただバカヤロー!そりゃ腹が減っては戦は出来ぬとかいうけどさ…。って何蓮ちゃんもお昼広げてんのー!?」 「「(探の)お昼優先」」 「………」 「要、昨日はなぜ先に帰ったのですか?」 「別に。めんどくさくなったからだ」 「全くあなたは…」 生徒会室では、2人がまだ残っている仕事をしていた。そんな中、要は今朝のことを思い出す。 [*前へ][次へ#] [戻る] |