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「っ…蓮ちゃん!市川!」

「っ――!」


心がこちらに向かって走ってくる。その瞬間蓮の体は強張り、顔を隠すように探に抱きついた。探も蓮を庇うように、力強く抱き締める。


「あー見つかったんだな、よかったーもう。このまま見つかんなかったら俺どうかしちゃうとこだったよー。つか仲直りしたんだな。よかったじゃん」

「…古畑」

「あ…うん。そうだよな、…ごめん!こんなことじゃ償いきれないこと蓮ちゃんにした。本当にごめんなさい。
 怖かったよな、ムカついたよな。市川とこんなことになったの…俺のせいだよな。本当にごめん!」


土下座をして頭を下げる心。いつものふざけた様子はなく、蓮が恐る恐るそちらを見れば心の手も震えていた。


「いくら蓮ちゃんが好きとはいえ、しちゃいけないことだった。…俺は、どうすればいい?どうすれば許してもらえるかな。…俺は…」

「蓮」

「あ…えっと…えっと…」


探に答えを促され、蓮は戸惑ってしまう。正直怖かったし許せないとも思っていた。でもこれは抵抗出来なかった、感じてしまった自分も悪いのだ。だから…、



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