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「な…んで」


あの日、初めてここでお昼を食べた時と同じ光景がそこにある。まさか捜してくれるとは思ってなかった蓮は驚き、固まってしまった。


「お昼、食べるから」

「やったら…僕は帰、る…」


一緒にいちゃいけない。そう思って立ち上がろうとすれば腕を掴まれ、そのまま探の胸へと飛び込んでしまう。


「なんで?」

「やっ…だっ、僕はっ…!!」

「手紙、よく分からない」

「そのまんま、の意味…。僕は…汚い、さかい。別れる…の」


離れようと胸を押し返しても、探は離れていかない。ずっと、ぎゅっと抱き締めているだけだ。蓮は体を震わす。


「やぁっ…離、してっ!探、が…汚れちゃ…っ」

「何で?蓮、汚くないよ」

「そ、ないなことないっ…!ぼ、くは探やない人と…っ…嫌だ、嫌だぁ!!」


思い出してしまったのか、混乱をしているのか蓮は泣いて暴れ出した。それでも探は抱きしめ、背中をさする。


「ひっ…ごめ、なさっ…探…ごめ、なさっ…!汚…ぃ、一緒、いちゃいけへん…」

「そんなことない。蓮、こんなにも綺麗」

「でも…っ!僕は、しちゃいけへんことした…っ。うぇっ…いやぁぁっ」



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あきゅろす。
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