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……誰かに慰めて欲しいなら、真っ先にきたと思うから。それにこれは本人の問題だ。自分が出る幕ではない…と。







「はぁっ…蓮…」


探は足を止め、息を整えた。あれから学園中捜した。でもいなかった。もしかしたら誰かに捕まってるのかも…と思って狭いとこまで捜したのに、見つからないのだ。


「どこ…何で…」


探も混乱しているのだ。蓮に負けない位蓮が好きで、そこにいるのが当たり前だと思っていて。

なのにいきなり消えてしまうなんて…。探は蓮が作ってくれたお昼を見ながら、どこかないかと頭を捻らせた。


「……、…あ」


まだ "あそこ" を捜してない。そう思って探は一気に走り出した。







暖かい日差しが、葉の隙間を通って降り注ぐ。汚いといっている彼を、光が照らす。


(光やなんて、浴びちゃいけへんに…)


蓮は自分に自嘲しながら、のんびりと空を見上げていた。すると微かに足音が聞こえ、後ろから声がした。


「ここにいた」



──サァッ…


『ここにいた』

びっくりして後ろを振り返ると、少し息を切らした探がいた――。



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あきゅろす。
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