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14


ぐるぐると、深い闇に引き込まれる。堕ちてゆく。


そこから見える一筋の光、愛しいあの人。


だけどこの子は?




……あぁ、真っ黒だ。
汚い、汚れている。



こんな光に触れようなんて、愚かなこと…‥──。







――フッ

蓮が目を覚ました。嫌な夢を見ていたはずなのに、なぜか心は落ち着いている。…まるでこれからやることが決まっているかのように。

腰の痛みに顔を歪め、辺りを見回せばすぐ近くで寝ている要。


……変えようのない、消しようのない事実。


蓮は暗い顔で要を見た。怖くて今まで見れなかった顔。やはり騒がれる位の格好良さはあり、いかにも男の人といった感じだ。

だけど蓮は見ているのが怖くなって目をそらした。好きだといわれても恐怖がなくなる訳ではない。少し同情してしまったとこもあるが、やはり怖い。


――怖い、怖い、汚い


時刻はまだ5時。その静けさが蓮をさらに震わした。蓮は自分を抱きながら要に気付かれないように部屋を出、本来の部屋へと戻った。



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あきゅろす。
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