[携帯モード] [URL送信]



「…んっ」


体に違和感を覚え、蓮は目を覚ました。ぼんやりとした頭で辺りを見回すと、霧のかかった部屋にいる。


(どこ…?…何か、温か…い?)

「お、やっと起きたか」

「へっ…?ひっ…いぁあっ!!」


蓮が今いる場所はお風呂の中。お湯がはられた湯船に全裸で浸かっており、誰かの足の間に座らされている。

それはもちろん要で、声で分かった蓮は悲鳴をあげようとした。だがその声は蓮の甘い喘ぎに変わってしまう。…要の手が、内股を撫で回していたのだ。


「いっ…やだ、な、で…やだっやぁっ…」

「暴れんな。俺はただ汚れてたお前を綺麗にしてただけだぜ?」

「あ…、」


バシャバシャと暴れる蓮の体を押さえ、要は耳元で囁いた。そのおかげで先ほどまで何があったのか思いだされる。顔を真っ青にして、嗚咽を漏らしながら泣き始めてしまった。

それを慰めるように要は蓮の髪に、頭に、首筋にキスを落としていく。だけど相手は要だ。そんな行為すら怖くてしかたない。


「やっ!離し、てっ…!!んぅ…っ」

「嫌だね。やっと捕まえたんだ」



[*前へ][次へ#]

8/30ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!