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『排除すべき人間だもんな』


そんなこと、思ったことなんてない。今までもこれからも、きっと2人はずっと一緒に行動していくパートナーとなるだろう。


『偽善者ぶりやがって』


それは、実際そうなのかもしれない。よく分からない気持ちをしまい込んで、蓮のことを気遣って…。さらには要を叩いた。神はため息をつき、頭を冷やすことにした。







みんながそれぞれの思いを抱きながら午後を過ごした。その夜、お母さんが探を呼び出した。


「蓮、部屋から出てこないのよ。呼んできてもらえるかしら?」

「……あ、はい」


お母さんが心配そうに探を見送り、心も妹たちもどうしたのだろうと顔を見合わせた。要と神は無言だ。


――トントン

「…蓮?」

「……す、ぐる?」

「どした…の?」


一応気を使っているのだろうか、探の声はいささか控えめだ。それに気づいた蓮はそっと部屋の戸を開け、恐々探を見上げた。


「ちーとばかし、やなこと…あっただけ」

「そっか。…おばさんが花火どうするのって」

「あ…」



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