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「こいつが好きだから、か?もしそうだったら俺は排除すべき人間だもんな」

「要!私はそんなこと…」

「お前も古畑みたいなことをいうのか?幸せになって欲しいってか?偽善者ぶりやがって…まじうぜぇ」


要はそれだけいうと家の外へ出て行った。残された3人。蓮は未だ体を震わせている。先ほどの2人の会話は、全く耳に入ってなかったようだ。


「西園寺君…西園寺君!」

「ぁ、あ…やだ!さわ、へ…でっ」


意識の戻った蓮は後ずさりを始めた。目の前にいるのが要ではなく、神だと分かっていてもあんなことがあった後は怖くて仕方ないのだ。後を追ってこない神と寝ている探を残し、蓮は自分の部屋へと逃げていった。

残された神はその後ろ姿を見て、先ほどのことを思い返す。


蓮に会ってから要の様子がおかしいことには気づいていた。今まで見たことないような要に、きっと本気なのだろうと、自分では気づいていないのだろうと思っていた。

でも、蓮は探が好き。要はそれに嫉妬しているのだろう。だが…、


『こいつが好きだから…か?』


思ってもみなかった言葉。神はずっとノーマルでやってきたし、蓮のことをそんな風に思ったことはないはず。



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あきゅろす。
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