6
「ご飯抜くよっ!」
『ええっ、そら止めてーなっ』
焦る3人に、ホッと息をつく蓮。どうやらその脅し文句は効果絶大だったらしく3人はようやく大人しくなってくれたようだ。
◆
「……る、探起きて。ご飯出来たよ」
「ん…ご飯…」
夕飯の準備が整い、蓮は探を起こす。ご飯と呟いた探の目覚めは早く、まるで自分の家かというように、あっという間に席についた。
「いただきます」
「はい、たくさん食べてーなっ」
『うわーラブラブー!!』
「っ…うるさい!/// もうっ…」
「ふふふ…ええことやない。蓮が男の人と一緒に居るだけで進歩やわ」
「まぁね」
「確かに」
「そういわれれば」
よくよく思い出し、初めて男の人といるところを見た家族は、ここまで探と仲良くなっていることに改めて驚いた。あんなに男を嫌っていたのに今では面倒を見る始末。
ここまで変えてくれたのは探なんだなーと深々思うのであった。…が、みんなを驚かせたのはこれだけではない。
「……、…んぇ?」
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