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何ががっかりなのか、3人はつまらなそうに居間へ戻っていった。蓮も寝かけている探を無理やり起こし、一緒に戻る。
「あれあれ、眠そうやねぇ」
「はは…ずっと電車移動やったし…その…」
「寝る子は育つていいますさかいね」
そういって全てを許してしまう聖母の笑みを浮かべたお母さんは、夕食の準備をするために台所へ向かった。その後ろを、手伝うといいながら蓮もついていく。…と。
「行った?」
「「行った行った」」
「よしっ」
「探兄ちゃん」
「起きて!」
「……んー…」
縁側で気持ちよさそうに寝ていた探を、3人は無理やり起こす。何の緊張感もない探が何かと聞くと、
『蓮姉ちゃんとはどないな関係!?』
という質問が返ってきた。それにはさすがの探も驚き、何でとまた聞き返す。
「かてBL学園ゆうたらさ」
「ホモがいっぱいって有名やし?」
「探兄ちゃんはちゃうの?」
「…んー…そう」
『キャーッ』
「ちゅーことは…」
「もしかして…」
「恋人!?」
「…んー…そう」
あっさりと関係をバラしてしまった探。それに3人は興奮して探を質問攻めし始めた。何で付き合うことになったのか、どこまで進んでいるのか、どこが好きなのか。
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