懐かしき我が家
蓮が入学して3ヶ月がすぎた。その間に色々とあったが、少しずつ男に慣れ、なんと恋人も出来た。
そんな蓮は、今、大きな屋敷の前まできている。
「たっ、ただいま!」
「あらぁ蓮、お帰り」
「お母様…っ」
中から出てきた綺麗な人、お母さんと抱き合い蓮は再会を喜んだ。
なぜ今になって家に帰ってきているかというと、BL学園は夏休みに入り、寮を完全閉鎖することになったためだ。久しぶりの母の温もりに心を落ち着かせていると、奥から蓮の姉妹たちがやってきた。
梗「あーお帰りー」
桜「てゆーかー」
杏「ハズレ」
ハズレ、はて何が?と蓮が頭を悩ませていると、
3人『もっとかっこええ人かと思った』
全員が揃ってそういってきた。そう、蓮は1人で帰ってきた訳ではないのだ。もう1人…探と一緒にやってきていた。
なぜ2人でいるのかというと、夏休みに入る数日前にさかのぼる…。
◆
『探、は…お家帰るの?』
寂しいなーと思いながら問いかける蓮。夏休み、2人で会ったりデートしたり出来るだろうか、そう蓮が不安げに考えていたのだが、探はなんとも彼らしい答えをくれたのだ。
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