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「大丈夫!男同士でも出来るから。シたら感想教えてね」
「なっ!?も、紅さんのバカー!」
「あはははっ」
(でも問題は市川ね。…ヤったことあんのかしら?)
答え、ありません。蓮と探は2人揃って童貞です。そこは男の本能に任せるしかない、と紅は突っ込まず、そのまま嫌がる蓮とともに下ネタに走った。
◆
(それにしても…キス、かぁ…)
蓮は部屋へ戻り、夕食を作りながら、今日紅と話したことを思い返していた。キス、それでさらに思い出すのは、中学のときのことだ。
(よく誰とキスしたとか話してたな…そういうたら)
友達の中には彼氏のいる人がいて、キスしちゃっただの、もう大人だもんと自慢していた。懐かしいな…と思い出に浸っていると、部屋の戸が開く音がして探が帰ってきたようだ。
「お、お帰りっ」
「ただいま」
「ご飯、出来てんねんで」
「うん。食べる」
キッチンから出てパタパタと迎えにいき、いつもよりはスムーズに出来た会話を終え、ご飯を食べる。先ほど変なことを考えていたからどこか緊張してしまう。そしてお風呂も入り、いざ寝ようというときだ。
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