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(何だこの変わりよう!?)
(ラブラブしすぎだろっ)
(つか西園寺って男嫌いじゃ…)
(はっ!?まさか市川は女…)
(うわー狙ってたのに市川に取られるとは)
2人の変わりように、みんなが不思議だと思うのも当たり前だ。男嫌いの蓮に無関心の探。…のはずだったのに、お互いのことを褒めあっているのだから。
それから5分ほどしてやっとみんなの意識が戻り、いつも通り授業が開始された…。
◆
──ガラガラ…
『『ッキャー!!』』
『嘘、なんでぇっ!』
お昼休み、蓮のクラスに悲鳴のような叫び声が響いた。その原因はこいつ、要だ。
「うるせぇ。…おい、あいつはどこだ」
「あー!!カナメンだ!あははー相変わらずの不機嫌面だな。それよりさ、あいつって誰?誰をお探しですか?俺でよければ呼びますよー」
「……古畑、か」
『なっ、何で要様に名前呼ばれてんの!?』
クラスの中の誰かがこんなことをいった。なぜ心と要の面識があるのかと。進学してまだ間もないはずなのに。
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