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「それ以外にない、やろ?あぅぅ…っ…やっぱええや!」

「ちょっ、そこまでいっといて取り消しは無いでしょ!相手は!?市川?ていうかいつから!?」

「ぅ…つい最近?…ね、紅さん。僕どないすればええんかなっ…!?」

「とりあえず落ち着いて。…でもそうねぇ、あいつ鈍そうだし…」


そういって紅は考えこんだ。そういえば心も似たようなことをいってたなー、なんて思いながら紅の答えを待っていると、


「正面きって好きっていいなさいよ」


こういってきた。自分の気持ちをそのまま伝えるのが一番だし、探にはそうじゃないと伝わらないかもしれない。それを聞いた蓮は、分かったと頷いて出て行った。


「大胆…っていうより情熱的?あーこれはヤバいわ。久々に萌えるっ!!」


蓮を息子のように思っていても所詮は腐女子。蓮の一途さにひたすら萌える紅であった。







「す…きや。好きっ!…好きやで…?」


宙に向かい、繰り返される『好き』。部屋に帰ってきてから、蓮はずっとこの調子だ。料理を作りながらひたすら告白の練習をしている。

そして十分練習をし、料理も作り終えたころ、探は部活から帰ってきた。


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