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ハァハァと荒くなる息、女のいきなりの変わりように頭がついていけない蓮。何を隠そうこの女、佐竹紅(自称20歳)は俗に言う腐女子(貴腐人)なのだ。二次元では満足いかず、本物を拝みたいという希望からこの学園に就職した。

今は毎日生徒たちを眺めながら、寮官および保健医として悶えているオバサンである。


「あぁ、ごめんねぇ、なんでもないのよ。…で?なんでいなかったの?」

「えっと…倒れちゃってて…。僕、男がダメなんや…」

「は?だってここ男子校よ?…あーだからさっき逃げたのか」

「……うぅ、はい…」

「へーえ、これから楽しくなりそうだねvV じゃあ部屋に案内してあげるよ。おいで」


1人納得、と頷き蓮の手を引っ張ってどんどん中へ進んでいく。そんな紅はウキウキ、蓮は不安でいっぱいな様子だ。







「…はい、ここがあんたの部屋。これが鍵ね。じゃ…」

「えっ、ちょっ、行かへんで!!」

「ぅ、わっ…」



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