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後ろから突然話しかけられた蓮は、すぐ近くにあった木の後ろに隠れた。そしてちょっとだけ顔を出し、泣きそうな顔でそちらを見やる。
(お、おと、男ぉ!?)
「ちょっと!なんで逃げるのよ!?めちゃ傷ついたんだけど」
「か、堪忍してっ…あれ?」
いいかけたところで蓮があることに気付いた。じーっと見ながら少しずつ近づいていく。長い髪、細く綺麗そうな足、くびれ、…ボンッと飛び出た…胸。
「なっ、何よ…そんなに見つめないでよ」
「お、女の人…?」
「は?なに、あんたには私が男に見えるの?」
なんとその人は女だった。見た感じからして先生だろう。だが、蓮は男子校にいるのは例え先生であっても男だと思っていたため、未だ混乱中だ。
「…私を知らないって事は、もしかして西園寺君?」
「ふぇっ!?ぁ…はい!でも、なんで…?」
「だって入寮式のときにいなかったのあんただけだもん。わー可愛いわぁ…てっきり不良かと思ってたけど。これは期待できるわ!」
「あ…あの…っ」
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