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すると、なぜか愛おしい気持ちになってきた。もっと触っていたい、一緒にいたいという気持ちになる。
世間はこれを恋というのだが、今まで恋をしたことのない蓮はどうしていいか分からないのだ。このモヤモヤした気持ちのまま、蓮も眠りについた。
◆
「いーちーかーわー!!よっ、合宿どうだった?大会もうすぐなんだろ?頑張れよなー。あ、どのポジション?
俺らさ、時間あるやつらで応援行くことんなったんだ。しっかり応援してやるから絶対勝てよー?」
朝、クラスに入るなりテンション高く心が話かけてきた。朝からこのマシンガントークはツラく、2人は顔をしかめた。だが、
「…でも、俺スタメンじゃ、ない」
「………え」
と、探の言葉に今度は心が止まってしまった。そう、探はスタメンではないのだ。一応補欠には入っているが、多分ベンチで終わってしまうであろう。てっきり試合に出ると思っていた心は、一気に意気消沈してしまった。
「そっかー…市川の活躍は見れないんだな。…でも!応援は行くぜ?もち蓮ちゃんも行くよな。あ、チアの格好とかする?フレーッフレーッす・ぐ・る!なんちってーあはは」
「別に、いい」
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