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いうが否や、蓮は猛スピードでその場を去っていった。このままいたら何されるか分からないと思い、逃げたのだ。その蓮を捕まえられなかったことは、さらに要を不機嫌にさせてしまう。


「あのやろう…俺から逃げるなんて」

「まぁいいじゃないですか。今日は一緒にお昼も食べれましたし」

「つったって俺の方には一言も喋ってねぇ!!」


そう、先ほどまでの蓮の会話、あれは全て神に向けたものだった。体は縮こまって顔は下を向いているものの、どうみても神としか会話をしていない。

完璧に要の存在を排除していたのだ。それが要は気に食わない。


「あの…えっと…その内、話してくれますよ」

「チッ!気にくわねぇ」

(あぁ…要の機嫌がなおる日はくるのでしょうか…)







「ぁ、もっ…怖かったぁ…」


あの教室から逃げ、ずっとがむしゃらに走ってきた蓮。はぁはぁと息を整え後ろを振り返った。…誰もつけてきていない。ホッとした蓮は、ここはどこかと辺りを見回した。

ひたすら走ってきてたどり着いたのは…、


「体育館…」



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あきゅろす。
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