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そしてそれを見た要が、意外そうにそう漏らした。それに神も頷く。いや、蓮はよく笑うのだが、それは女の人の前だけ。それが最近やっと慣れてきて、探の前でも笑うようになったのだ。

だから普段から泣いたり怯えたりしている顔以外見たことない2人にとって、これは発見である。だが要が声を出したことによってここがどこか思い出したのだろう、また怯えた顔になってしまった。


「お前飯くれぇ美味そうに食えよ」

(ならそないに見いひんでよぉっ…)


食べている間ずっと2人は蓮を見ているのだ。これでは蓮でなくとも気が引けてしまう。それに気づかない2人は、いつ笑顔が出るのだろうと待ちわびていた。けれど…。


「ぁ…も、ごちそ、さまです」

「は?もう?」

「まずかったですか?」


蓮は一切れ食べて止めてしまった。もちろんまずかった訳ではない。ただ、本当にお腹がいっぱいになったのだ。


「や、おいし、かったです。…あの、ほな……し、失礼しますっ!!」

「ぁあっ!?」

「あっ、西園寺くん…!」



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あきゅろす。
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