[携帯モード] [URL送信]
38
「おい、今までどこをほっつき歩いてたんだ」

『『キャー!!』』

「…ん?い゙っ、わあぁっ!!」

「この俺を待たせやがって」

「っぅ…知ら、ん…」


なんのことか分からない。蓮は怯えながらも首を横に振り、要から少し距離をとった。だが要もその離れた分詰め寄り、迫力のある顔で凄んできた。


「あ゙?昨日来いっつっただろ!!」

「ふゔぅっ…」

「ちょっと要。昨日は来いとまではいってませんよ」

「…そうだっけか?でも俺様んとこに来るのが普通だろ」

「またあなたは…」


端から見ればご主人様に怒られているメイドと、それをなだめている爺や。まさにこれだ。だが本人たちはそんな冗談はいっていられなく…。


「も…ほっと、て…や、なの!」

「はぁ?嫌だね。まぁ一発ヤらせてくれたら考えてやってもいいけど」

「もぅ…ふぇっ…」


クツクツと笑う要に、蓮がまた泣き出してしまった。そこでもやはり爺やの出番だ。


「要、怖がってる人にそれはひどすぎですよ。…申し訳ありません。これでも動揺しているのですよ」

「はっ、動揺なんかしてねぇし。つかなんで神が触れても避けねーんだよ」

「あ、えっ…」



[*前へ][次へ#]

38/50ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!