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『うあぉあぁー!!』
「っ…いぃやぁあぁぁーっ!!」
後ろからゾンビが追いかけてきた。それに気づいた蓮は叫びながら出口へ一目散に逃げ、探を置いて出て行った…。
◆
「やぁぁあ!!……っ、んわぁ!?」
「は?お、わっ!」
出口から勢いよく出てきた蓮。周りを確認せずに飛び出したせいで、誰かにぶつかってしまった。
「ったぁ…ぅ、え?…ひぃっ、か、堪忍して下さいっ!!」
「って…え?あ、蓮ちゃーん!ちょ、そんなに離れないでよ、俺そんなに怖いー?ってかさ、またぶつかるなんて運命?これもう運命としかいいようがないよね」
「え、あの…」
どうやらぶつかったのは心だったらしい。それに気づいた蓮と、後から来た探が何かをいおうとしても、セーラー心ちゃんは止まらない。
「俺さ、バリネコだと思ってたんだよね。でも蓮ちゃん相手ならタチになれるかも!もー可愛すぎっ。つか俺より可愛い男初めて見たー」
「え、と…心、ちゃん?」
「ぇ、何、初めて名前呼んでくれたー!心ちゃんって照れるっ。あ、今クレヨン●んちゃんの気持ちわかったわ。な●こお姉さんに名前呼ばれたときってこんな気持ちなんだ。蓮さぁん、なんつって」
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