32
『ちょいっとそこのメイドさん』
「え…」
2年の階を見ていたら、話しかけられた。そちらを振り返るとどっからどうみても年老いた魔女が立っていて、その後ろには暗い感じのクラスが。
『ひっひっ。どうかね…入ってみないかい?』
「っぅ…怖、いの…?」
「え、何?…お化け屋敷?」
『そんなもんかねぇ…。どうだい、お二人で入ってみては…』
「…じゃあ」
「えぇ!?」
探が見事に乗せられてしまった。蓮は怖いから止めようと思っていたのに、もう中へ入りかけている。だがここで残されるのも嫌なため、慌てて追いかけて中へ入っていった…。
「ひぅ…真っ暗…」
中に入った蓮。そこは一クラスが作ったものと思えないほど真っ暗で、ひんやりしていて本格的なものだ。
「す、探っ!まってーな…っ」
目の前を行く探に追いつこうと走りかけたとき、一つ目のお化け(罠)が現れた。
「え…ひっ!?やだあぁぁあっ!!」
「おわっ、え、何…?」
「足、足!!何ぞギュッて、ぬるってしたぁ!!」
「…ん?何も無いけど…」
「嘘っ、だって…も、やだぁ…」
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