19
1人ボケを続ける心に笑みをもらし、アメを受け取った蓮。さらには探とのやりとりに笑みを深め、そのせいでまたクラスが騒然となったのはいうまでもない。
◆
そして時は流れ、学園祭当日。
BL学園文化祭は盛大にやるにも関わらず、2日間しかやらない。1日目は生徒のみ。2日目は保護者や周囲の人を呼んで同じ事をやるのだ。
「よし、じゃあ気合い入れて行くぞっ!!目指すは"キング・オブ・BL祭"だ。ファイトー…」
『『オーッ!!』』
こうして、蓮の辛い2日間が始まった。まずは1日目午前の部。蓮は探と一緒にこのチームに入っている。心が気を使って一緒にしてくれたのだ。
『いらっしゃいませー。コスプレ喫茶にようこそ!!』
『ご注文はおきまりですか?』
『うはーみんな可愛い』
『俺は君が食べたいな』
『あはは、ありがとうございます。では今コーヒーをお持ちしますので少々お待ち下さい』
開店早々人で賑わうクラス。みんなが順調に接客をしていくのを見て、蓮は感心をしていた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!